連日ニュースでも話題となっている「新型コロナウイルス」。
日に日に感染が拡大し、日本でも感染者が増加して深刻な問題となっています。
今から台湾旅行を予定している人も、影響は大丈夫なのか心配されているかと思います。
そんな中、旧正月を台湾で過ごした私が、台湾で見た台湾政府のウイルス感染対策の凄さや、台湾の現在の状況をご紹介します。
日本と台湾の対策の違い
2020.2.1 の情報です。
日本
- 入国者及び帰国者に対するサーモグラフィー等による健康状態の確認
- 中国からのすべての航空便、客船において、入国時に健康カードの配布や、体調不良の場合及び解熱剤と咳止めを服用している場合に検疫官に自己申告するよう呼びかけ
- 国内での感染防止のため、原因が明らかでない肺炎等の患者を早期に把握し、適切に検査する仕組みを運用
”厚生労働省HPより”
- 大阪府では、関西空港に入国した乗客にマスクを無償配布
台湾
- 1/23 の時点で武漢在住の中国人の台湾入国を拒否
- 中国、香港、マカオから台湾に入国する人に対して機内検疫を実施し、健康声明書の記載を義務化
- 感染の疑いがあるにもかかわらず、申告しなかった者に対し30万台湾ドル(約100万円)の罰金
参考記事
【台北=伊原健作】中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、台湾南部・高雄の衛生当局は25日、感染が確認された台湾籍の男性患者が武漢から来たことを隠匿したとして、30万台湾ドル(約110万円)の罰金を科すと表明した。台湾の中央通信が報じた。蔡英文(ツァイ・インウェン)政権は台湾への感染拡大を警戒し、厳しい姿勢を鮮明にしている。 日本経済新聞より
日本と台湾の新型コロナウイルスに対する予防対策を見ると、ウイルスの危険度に対する温度差を感じます。
台湾各地での対策がすごい
台湾は空港だけでなく、各都市、地方でもウイルスに対する予防対策が活発に行われていました。
人々も80%くらいの割合でマスクを着用していて、一人一人の予防意識も高いと感じました。
地方のショッピングモールでは体温測定を義務付け
大都市ではないこの地域のショッピングモールでさえ、入場時に体温測定が義務付けられていました。
台湾鉄道(列車)ではマスクを配布、着用義務付け
こちらは、台湾鉄道の花蓮駅です。
改札を抜けると、マスク着用を呼びかけるブースがあり、乗客全員にマスクが配布されていました。
実際に台湾鉄道に乗車しましたが、私の乗車した車両は100%マスクを着用していました。
日本の対策に不安
一方で日本に帰国した際、大きな勧告があるのかと思っていたのですが、関西空港内の入国ゲートには特に目立つような新型コロナウイルスに関する警告は見つけられませんでした。
(豚コレラやエボラ出血熱の警告看板の方が大きかったです…)
とにかく台湾の新型コロナウイルスに対する対策や、国民一人一人の意識が高かったので、日本に帰国してからの温度差に驚きました。
もしかすると、そこまで危険度が高くないウイルスかもしれません。
でもまだウイルスの治療薬もなく、収束までの目途がもたっていない現在、もう少し日本国民一人一人が意識を高く持てるように、日本政府の対応が必要なのではないか、と感じています。
台湾旅行へ行っても大丈夫?
台湾は早めの水際対策もあってか、新型コロナウイルスの感染者が日本よりも圧倒的に少ないです。
早くから武漢からの渡航者を規制していたり、マスクの着用や体温検査も徹底されています。
また、台湾人の新型コロナウイルスへの意識は日本人よりも圧倒的に高いと感じます。
そのため、台湾へ行って感染する可能性はとても低いのではないかと思います。
というより、台湾にいても日本にいても既にウィルスは入ってきているので、どこで感染するかは分かりません。
台湾旅行というより、空港を使用したり人が多い場所を訪れるという行動に、新型コロナウイルスに感染するかもしれない可能性はゼロではないと思います。
既に旅行の予約をしていて、楽しみにしている人もいるかと思います。
台湾旅行へ行って、マスク着用や手洗いうがいなどしっかり予防すれば問題ないかと思いますが、現在の状況で新たに海外旅行を予約するというのは少し控えた方が良いのでは、個人的にと感じます。
正しい情報を入手して、正しい判断をしましょう。
はじめまして♫
旧正月の頃から、マスクの配布や体温測定などの対策を取っていたんですね。危機感の違いなのでしょうけど、日本ももう少しなんとかならなかったのかな?なんて改めて思いました。情報のシェア、ありがとうございます♫